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映画『ボーン・レガシー』鑑賞

ロバート・ラドラム原作、マット・デイモン主演のジェイソン・ボーン・シリーズ3部作の後日談とも言うべきアクション大作です。
脚本と監督がボーン・シリーズ全作の脚本を手がけたトニー・ギルロイなので、完全に3部作の内容を受けた展開となっており、前3作の予習は必須です。
これを怠ると完全に置いてけぼりを食うので注意です。
本作においてシリーズ初の監督を務めたトニー・ギルロイの演出方針は、アクションの見せ場は小出しにしつつ最後で全開にさせる、ある意味セオリーにのっとった手堅いものである。従って序盤はけっこう淡々としたドラマが続く。そのためか思ったより渋い印象の作品だったが、まぁトニー・ギルロイなんでこんなものかなぁ‥と、変な納得もしたりしています。その前半のドラマ部分をやけに丁寧に描いている分、上映時間がちょっと長めかなぁ‥と感じてしまったのは否定できないです。
とにかく最近のアクション映画の傾向である、最初からクライマックス的な作品ではないのでお含みおきを‥その代わり、マニラで展開するクライマックスのアクション・シークエンスは流れるように見せ場が連続する秀逸なものに仕上がっていたと思います。
アーロンのパルクール・アクションに始まり、ハリウッド映画には珍しいバイク・チェイスに至るアクションの流れは見応えたっぷりです。
本作はボーンシリーズ前3部作と同様に国家のためという大義名分の影で暗躍する組織の非情さを描いた内容です。
だが、それを絵空事には感じさせないリアリティに満ちた描写の数々は空恐ろしいものがあった。単なる勧善懲悪な内容には終わらないあたりも、これが現実なのだろうと思います。